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CDを販売するには、プレス代やパッケージ代、レコード店のマージンなど多額の費用がかかりますが、それでも、販売価格の半分程度は製作側に残ることに なります。この金額を、音源制作費、レコード会社の利益、プロモーション費用、アーティストの印税、プロデューサーの印税などで分け合うことになります。 アーティストの取り分は全体の2%程度(作詞作曲をしていれば著作権料としてこれに数%が加わる)が相場です。
スガさんのいう制作費とは何のことを指しているのか必ずしも明確ではありませんが、レコード会社が音源の制作やプロモーションにかけられる金額のことを 指していると思われます。こうした費用はだいだい全体の2割程度といわれていますので、1200円のシングルCDが3万枚売れたと仮定すると、720万円 程度の経費を確保できることになります。ここである程度、余裕が出るようであれば、レコード会社としては次の作品に費用を回そうかと考えるので、アーティ ストとしては非常に望ましい状況になるわけです。
ところがダウンロードの価格は1曲250円程度です。2曲売れたと仮定しても、CDの半分以下の売上しかありません。この中で関係者が利益を分け合うこ とになりますから、スガさんが主張するように制作費を確保できず、次のリリースのメドが立たないという事態は容易に起こり得ます。プロの音楽家は、音楽で 生計を立てていますから、次の作品を出すメドが立つか立たないかは、極めて重要なことなのです。
現在、音楽業界ではダウンロードでは利益が出ないため、ライブなどのイベントで利益を捻出するというやり方が主流になっています。レーベル大手のエイベックスも、CDやダウンロードの販売よりも、ライブなどその他事業の売上げが上回っています。